Yuotube中田大学 科学的な適職のまとめ

このYuotubeから得るもの

仕事の選び方を「好きなこと」「年収」ではなく、自分の幸福度が最大化する方法で選ぶことができる。
キャリア選択という答えのない悩みに正解を出せる。


目次
 1 著者
 2 適職について
 3 間違った仕事の選び方
 4 仕事は「7つの徳目」で選べ
 5 マトリックス分析をしよう
 6 感想

1 著者

鈴木 祐

2 適職について

この本での適職とは「あなたの幸福度が最大化される仕事」
適職を選ぶのが難しい理由は、「職業選択の自由がはじまったのは19世紀ヨーロッパから」つまり職業選択の自由は歴史が浅い。
職業を自由に選べるというのはぜいたくな悩みだが、その答えがみつからないことの弊害も大きい。

年配の方へアンケート

あなたの後悔していることは何ですか?
この仕事ではなかったかも…など仕事の後悔が多い。

適職の重要性

1 終身雇用の崩壊
2 人生100年時代
  年齢に応じて、複数の経験をするのがマスト
3 ロールモデルのない時代
  変化のスピードが速い、afterコロナ、withコロナ、前例なし、教科書なし


こんな状況で、直感で仕事を選んではいけない。
科学的アプローチで幻想を捨てよう。

3 間違った仕事の選び方(幻想、幸福になれない)

好きを仕事に

人の心をつかむが…過去の偉人は好きを仕事にしてない。

適合派(好きを仕事に)
 長続きしない
 期待してしまう(こんなふうに思っていなかった)
 トラブルに弱い

成長派(与えられた仕事に取組む)
 トラブルに強い(これが大事)
 努力をしたから情熱的になれる。注いだリソースが情熱を生む。グロースパッション(心理学用語)


適合派と成長派では、適合派の方が仕事をやり切れる

お金で選ぶ

給料と満足度の相関関係=0.5(そんなに強い関係はない)
年収400~500万からの幸福度アップは難しい。
年収800万を超えるとそれ以上は変わらない。

伸びる業界

誰にもわからない。専門家と素人も正解率は変わらない。
予想外が起き続けるのが世界。
つまり、伸びる業界にいれば幸福ということにはならない。

楽かどうか

適度なストレスが幸福に不可欠。
自分にできてちょうど難しい仕事がよい。

4 仕事は「7つの徳目」で選べ

1 裁量権はあるか
  作業内容、場所やタイミングは自分で決めれるか。

2 進歩している感覚はあるか(達成感)
  毎日ずっと同じことをやる=苦痛
  前にに進んでいる感じがあると人は前に進める。
  やった後にフィードバックは来るか(いいね)

3 攻撃型or防御型タイプはあっているか(焦点)
  モチベーションのあげ方
   攻撃型:スピード重視、最高の状態を想定
      例:コンサルタント、アーティスト、クリエイター、テクノロジー

   防御型:安定感、最悪を避ける、ミスをしない
     例:経理、弁護士、データアナリスト
   

4 内容と報酬は明確か
  何を達成すればどれぐらい報酬がもらえるか。
  アマゾンはそうしている。

5 業務内容がバラエティーに富んでいるか
  効率化が進んだが…雇用されているいる人の満足度は下がる。
  全体に携わった方が満足度が高い。
  一時的に生産性は下がるが、長期的に離職率が下がる。

6 自分と似た人が多いか
  友達がが職場に3人以上いる人は人生の満足度が96%違う。
  給料の満足度も。
  自分と似てる人がいると友達ができやすい。

7 他人の生活に影響を与えているか
  誰の役に立っているのかわからない仕事はつらい
  自尊心、親密度、自立性を仕事が埋めてくれるように人間はできている(自分に価値がある)。
 

5 マトリックス分析をしよう

前述した1~7の項目でマトリックス分析をする。そのもっとも点数の高いものを自分の仕事にしよう。
この方法は、米軍の意志決定でも採用されている。
得点=重み(1~3) × 基準数(0~5)
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上の図の場合、選択すべき会社はA社となる。

6 感想

私も今の仕事をどうやって選んだかといえば、「親が公務員になってほしかった」が答えになる。
しかし、10年働いてみて「違うな」という気持ちが膨れ上がている。実際のマトリックス分析でも、23/80点というポイントだった。
人生100年生きるとしたら、もっと多様な経験が必要になる。
その中で、活用できる考え方になるだろう。